今、SEの数が圧倒的に足りていません。
現時点でも足りていませんが、数年後にはもっと足りなくなります。国家レベルでITの人材不足問題に頭を悩ましている状況で、「SEになりたい!」と思ってくれているだけでもとても貴重な人材となり得るのです。
- 具体的にどれくらい足りていないのか?
- 未経験からの応募でIT知識はどれくらい必要か?
この辺りを紹介していきます!
目次
どれくらい足りない?IT人材の推移
IT人材の推移を2011年からグラフでまとめました。
(参考:IT人材白書:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
見てもらうと分かりますが、1万人ずつ増えています。
意識してほしいのは、未経験者が増えているということです。同業種の転職だったら総数は変わりませんよね。
ですから、毎年1万人のIT未経験者が参入している業界なのです。
そして、2020年。数字が跳ね上がっています。これは、経済産業省が出した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」の数字を参考にしています。
このままだと、50万人近くの人材が不足してしまうと警鐘を鳴らしているわけです。
「50万人足りないなら自分でもなれそう」って思いませんか?
足りない部分は未経験者で補うしかない
不足しているのはIT人材の総数なので、未経験者から補うしかありません。
新卒の採用を頑張るか、未経験から中途採用するかのどちらかです。
最近は「SE」「未経験可」で検索すると、大量の求人が出てきます。背景にあるのは国レベルのでIT人材不足であり、それだけ企業も困っているということですね・・・。
未経験からの応募でIT知識はどれくらい必要か?
先程から、人材が不足しているから「誰でもなれる」なんて簡単に言ってますが、実際はどうなのでしょうか?
結論から言うと、楽勝でなれますが、会社は選びにくいです。
研修あれば知識ゼロでも大丈夫
「未経験可」と「知識ゼロ」はそもそも違います。
詳しくは以下で説明しています(プログラマーとSEは同義に捉えていただいて構いません。)
→ プログラマーになるには未経験でもいいが知識なしはダメ!
基本的には、未経験可であっても知識は必要です。独学やスクールに通って卒業したレベルが求められます。
ただしSEに関しては、知識ゼロでも可能なケースがあります。
それは社内で研修をしてくれる場合です。未経験可で雇う場合、入社後の1ヶ月~3ヶ月ほど研修を行う会社が多くあります。
こういう会社であれば、現時点で知識がなくともSEとしての適性などの見込みで評価されて、採用してくれるはずです。
「未経験だし知識ない、、だけどSEになりたい!」という人は、「研修あり」の企業を探しましょう。
SEは実績での評価が基本
未経験でも知識が必要という話もしましたが、基本的にSEは実績で評価されます。実績とは会社でやったことです。もっと分かりやすく言うと、職務経歴書に書けること。
独学やスクールでどれだけやっても実績にはなりません。(採用の際は評価の対象にはなりますが、実務の評価ではありません。)
だから、独学レベルの人も独学すらしていない知識ゼロの人も、SEとしての実績値で見ると、どちらもゼロで人事からすると「結局は入ってみなければ分からない」という評価になるわけです。
未経験から転職する最初のSEの会社なんてお世辞にもあまり良い会社とは言えません。そこで数年経験を積んでステップアップするための入り口くらいの考えでいることが大事です。SEは年齢を見られがちなので、四の五の言わず早めに参入した方がお得です。
ただし、ブラックすぎるところに入ると続きません・・・。以下の記事に目を通してブラック企業を見極める目を見に付けてください。
→ IT業界のブラック企業の特徴と見分け方を教えます!
番外:未経験者を支援する動き
SEになるための勉強にお金がかかるって思っていませんか?ITスクールなんてどうせ数十万円するんでしょって。
最近は未経験者をIT業界へ送り込もうとする動きが活発に行われており、その1つが無料のITスクール。しかも、転職支援も付いてきます。
ハローワークが行っている職業訓練の民間版みたいなイメージですかね。
例えば、わたしがお世話になったワークポートが実施している「ゼロから学べるエンジニアスクール」など。
もし知識ゼロで不安だという方は、こういったサービスも積極的に活用するといいでしょう。
まとめ
SEの人材不足は深刻で、2020年には50万に近くが不足することが見込まれています。
なので、企業も未経験者の採用に積極的で、だからこそ未経験からSEになりたい人にとっては今がチャンスとも言えます。
IT知識はあるに越したことはありませんが、なくても入れる企業はあります。
SEは知識量よりも実績で評価される傾向にあるため、早めに参入して経験値を上げることをおすすめします。