新卒で勤務して毎日毎日同じことの繰り返し。自分の無能さを痛感させられ上司には怒られ、本当にこの仕事に向いているのか自問自答する日々。
「あー、会社辞めたいな・・・。」
同僚とこんなことばかり話してました。でも会社を辞めたいと思っても中々踏ん切りがつかないのが本音だと思います。周りを見渡しても会社を辞めたいといいつつ定年まで勤め上げる人はたくさんいます。
それだけ会社を辞める決断をすることは勇気のいることなのです。
ですが、新卒から入社した会社を3年で辞めた立場のわたしから言わせてもらうと、転職が怖いのは最初だけ。一度辞めるという経験をすれば、なんであの時あんなに悩んでたのかと馬鹿らしくなります。
新卒で入社した会社を数年で逃げるように退職したものの、今では自分に合った会社でやりたい仕事を楽しく行っています。
そんなわたしが会社を辞めたいと思い実際に辞めた方法と、辞めた後の気持ちの変化、そして本当に自分に合った新しい転職先の見つけ方を紹介していきます。
「会社を辞めたい・・・。」と思う全ての人の参考になれば嬉しく思います。
目次
仕事を辞めたい理由は人それぞれ
仕事を辞めたい理由は理由は人それぞれです。わたしの場合は人間関係と仕事内容が合わずに日に日にストレスが溜まり辞める決意をしました。今思うと精神的にはズタボロでよく会社に行っていたなと我ながら関心します。
みなさんも会社を辞めたいと思っているからには相応の理由があるのではないでしょうか。辞めたい理由を大別すると5つに分類されますと思います。
おそらく1つだけでなく、わたしのように複数の要因が重なりあって辞めたいと思うまでに達していることがほとんどです。
お金
給料や年収、福利厚生やボーナス有無など、お金に関する不満ですね。会社に勤める理由の断トツ1位はお金です。
一生分のお金が手に入ったら今の会社で働く人はほとんどいないでしょう。わたしたちはお金のために働いているのです。
ですからお金に不満があれば辞めたくなるのは当然で、より待遇がいい会社に入れるのであれば迷うことなく転職するはずです。
人間関係
論理的なロジックは何もないくせに声だけでかくて怒鳴り散らす上司。無能すぎる周りの社員。仕事で接する人が多すぎてコミュニケーションに疲れる。
人間関係における悩みは仕事をする上では必ずついてまわります。
人生のほとんどの時間を費やして働くわけです。働きやすさは人間関係に依存する場合が多く、企業を選ぶ上でたいへん重要な要素であることは間違いありません。
仕事内容
入社前に思っていた仕事と違う。入りたかった部署に入れてくれなかった。やりたくない仕事をすることほど苦痛なことはありません。少しでも楽しい瞬間があればいいですが、一瞬たりとも面白いと思えなければ毎日が地獄ですね。
上昇志向の強い方は仕事内容がヌルいと感じたり、今の仕事を続けても自分のスキルの向上を見込めないと感じる人もいるでしょう。
自分のキャリアを考えた時に、自分に合わない仕事を続けるのは無駄でしかありません。
残業
近頃はワークライフバランスという言葉が叫ばれてますね。仕事とプライベートの両立です。豊かな人生を送るためにはメリハリを付けて仕事も楽しみプライベートも楽しむと考える人が増えています。
ただし会社によっては、毎日のように残業がありとてもじゃないけどプライベートの時間を確保できないというところもあります。帰宅してもご飯食べて寝るだけ。起きたらまた会社。という日々。
こんな生活を繰り返していると体力的にも精神的にも疲弊してしまいます。ワークライフバランスなんて夢物語に感じるでしょう。
ストレス
仕事を辞めたい人はとんでもないほどのストレスを抱えていることが多いです。会社に勤めることはストレスに耐えることだと考えているなら大きな間違いです。全くストレスのない仕事は存在しませんが、辞めたいと思うほどのストレスなら我慢するレベルを超えています。
ストレスの原因を取り除かなければ溜まる一方です。つまり、今の会社にストレスの原因があるのであれば、原因を探り改善するしかないということですね。
会社を辞めるというのは、ストレスから開放される最も簡単な方法です。
心理的には新卒社員が一番辞めにくい・・・
新卒で入社した会社を辞める時が一番辞めにくいです。自分が辞めようと意識した時を振り返っても本当に苦悩したことを覚えています。
新卒で辞めて今以上の会社に転職できるか心配。世間的な目が気になる・・・。親に申し訳ない。などなど。
新卒は何のスキルがなくともポテンシャルだけで入社させてくれました。転職時は実力で判断されます。新卒でスキルのない状態で辞めることのリスクはどうしても考えてしまうことでしょう。
しかし、最優先で考えなければならないのは自分の健康のことです。新卒で会社にしがみつき体をボロボロにしていては何のための人生か分からなくなります。
辞めることは甘え?
会社が辛いからといって辞めることは甘えでしょうか?わたしはそうは思いません。ストレスとは人間の防衛本能が働いて感じる状態です。
会社が辛いとストレスが積み重なっている状況はかなり危険です。ストレスは様々病気を引き起こします。
会社を辞めるという選択肢は、自分の身を守るためにも大切なことです。健康に勝る富はありません。
わたしは逃げるように辞めた
個人的な話になりますが、わたしが会社を辞めるときは逃げるように辞めました。体調が悪いので休みますと伝えた日を境に会社に行かなくなり、心療内科で証明書をもらって休職し、その数ヶ月後には退社しています。
決して良いとされる辞め方ではありません。しかし、体調を崩してまで会社に勤める意味があるのかと考えた時に逃げる選択をとったのです。
言い訳や口実も大いに結構
就活の時に嘘八百で入社しように辞めるときも嘘で構いません。そもそも本当のことなんて分かりっこないですから。会社から逃げ出したければ、言い訳や口実で適当に理由を言いましょう。
わたしみたいに体調が悪くなくても体調が悪いと言えばいいのです。もっとも会社に行きたくないほどのストレスを抱えているのであれば、自律神経が乱れている可能性が高いです。おそらく心療内科に行って診断書が欲しいと言えば簡単に書いてもらえるでしょう 。
最悪はアルバイトでもいいやという考え
日本は文化水準が高く、基本的人権が保護されています。代表的なのが生活保護ですが、落ちても救ってもらえるセーフティネットがあります。
わたしが会社を辞めるときに意識したのが、最悪アルバイトでも良いやという考え方です。
会社を辞めようと悩んでいる方はおそらく責任感が強くて頭の良い方だと思います。将来のこと考えるからこそ悩むし辞めると伝える勇気が持てない。
成人したら自己責任が原則です。会社に勤め続けるのも、辞めるのも自己責任。辞めた後の人生も自己責任です。問われるのは覚悟です。健康を崩しながら働くより、最悪の場合はアルバイトでもいいやと覚悟を決めて辞める決断をしました。
あくまで最悪の場合ですよ。
実際に仕事を辞める方法
会社を辞めるためにはその会社の規定に則って行う必要があります。多くの会社では、3ヶ月前までに伝える必要があります。その後引き継ぎの作業等を行うわけですね。
仕事を辞めるタイミングや時期
わたしは3年弱で会社を辞めました。タイミングとしてはあまり適切ではありません。一般的に最低3年は続けろと言われています。古い考えに思えるかもしれませんが、転職の際にある程度重要視されるのも事実です。
ただし、わたしから言わせれば3年という基準もとても曖昧です。何か一つ基準を設けるとしたら「アピールできるスキルや実績を身につけた後」です。
もし今後の転職のことまで視野に入れているとしたら面接の場でアピールできるスキルや実績を得た後に辞めましょう。ただしこれは同業種に転職したいと思っている場合です。
他業種に転職を考えている場合は、今の会社のスキルは関係ないのですぐ辞めればいいでしょう。
「辞めたい」と言えない・・・
実際に辞めようと思っていても、上司に「辞めたい」と伝えることは大変勇気のいることです。責任感が強かったり人の目を気にする人であればあるほど難しくなります。相手や会社のことを考えすぎてしまうからですね。
上司にどう思われるだろうか・・・。会社に迷惑がかからないだろうか・・・。
ですが、心配はいりません。あなた一人が会社から去ったところで明日からも同じように会社は機能します。組織とはそういうものです。
本当の心理は自分の内側にあります。つまり、「本当に辞めて大丈夫だろうか」と直前になって悩んでいるのです。そこの決心がつかないためにあたかも会社の心配をしているように考えを変換しているに過ぎません。
「辞める」と言わなければ一生辞めれません。口頭が難しければメールで伝えればいいでしょう。キッカケが大切です。
理想は転職先を見つけてから辞める
最も一般的な辞め方は仕事をしながら転職活動を行い、転職先が見つかった段階で会社を辞めるという手順です。
辞めた後の不安もありませんし、辞める理由としても伝えやすいです。(「○社に内定いただき○月に入社する方向で進めたいのでそれまでに辞めさせてください。」といた感じで。)
辞めた後もお金の心配をする必要がなく、空白の期間も生まれません。
今すぐ逃げ出したいのですがどうすればいいですか?
3ヶ月前とか悠長なことではなく、明日からでも逃げ出したいという人へ。本来は良くありませんし、わたしはおすすめしません。しかし必ずしもダメというわけでもありません。実際にはわたしは逃げ出すように辞めました。
体調不良で会社を休むことはありますよね。体調不良が長引けば数日にまたいで休みますよね。さらに数ヶ月単位で休まなければならない理由があるなら休職という扱いになります。
心療内科に行けば休職の診断書がもらえます。会社に行きたくないほど悩む方はおそらくもらえます。1ヶ月休職の診断書をもらい休職してみて本当に辞めていいか考える時間にしてもいいでしょう。
健康と会社を天秤にかければどちらが大切かは明白です。
突発的に辞めて困ること Best3
自分自身が逃げるように辞めたので身にしみて分かるのですが、何の準備もせずに辞めると困ることがたくさんあります。会社を辞めようと思っている方に向けて突発的に辞めて困ることの上位3つ紹介します。
お金がない
毎月数十万入っていたお金がある日突然入らなくなります。家賃、光熱費、その他諸々の費用、税金。全て貯金を崩しながら支払うことになります。
また、会社で払う予定だった住民税を一括で支払うように国から催促がきます。これがかなり鬼畜で会社を辞めて一番お金がない時期に数十万円単位の支払いを行わなければなりません。
わたしの場合は、退職金と貯金が100万円ほどあったのでしばらくは大丈夫でしたが、退職時の貯金が数万とかだったら生きていけたかどうかは怪しいです・・・。
貯金が減るスピードは驚くほど早かったです。
引っ越しできない
引っ越しの契約には信用が必要です。それまでは会社の名前を借りて信用を作ってましたが、会社を辞めると信用の審査対象は自分個人になります。
安定した収入があって毎月ちゃんと家賃を払えるのか、を審査されるわけですが個人だとこの審査が中々通りにくいです。
例えば、家賃がもっと低いところへの引っ越しを考えているのであれば辞める前に行いましょう。お金のことを考えると実家に住ませてもらえるのであれば意地をはらずに親に頭を下げるのが良いと思います。
転職 or アルバイト
突発的に辞めると貯金を切り崩す生活になり、日を追う毎にお金の底が見えてきます。
そこで考えざるを得なくなるのが、転職するかアルバイトをするかの選択肢です。わたしの場合は、取り急ぎ派遣形式のアルバイトをしました。
それで生活費を補うことはできてましたが、貯金が減っていく様子を見るのはとてつもない恐怖だったのを覚えています。
仕事を辞めたら行動すべきこと
会社を辞めて転職しない場合はいくつかの事務的な手続きが必要になります。転職する場合は、基本的には転職先の企業での手続きになります。
市役所へGO!
すぐに転職をしない方は、市役所で失業保険、国民年金、国民健康保険の手続きを行います。
失業保険
会社で雇用保険に加入していた方は、退社後に失業保険を受けられます。自己都合で退社した場合は、辞めた日から3ヶ月後に受給できるようになります。会社都合で退社した場合は、辞めた月から受給されます。
必要な書類は、離職票と雇用保険被保険者証です。おそらく退社する際に受け取ることができますが、もらってない方は会社に問い合わせましょう。
国民年金
会社に勤めているときは、厚生年金に加入していたと思います。会社を辞めて転職しない場合は個人としての扱いになるので、国民年金に加入する必要があります。
必要なものは、年金手帳です。
国民健康保険
年金同様に切り替えが必要になるのが、国民健康保険。会社に勤めているときは、社会保険に加入していました。
必要な書類としては、退社した日が分かるものです。失業保険で利用する離職票を用意しておくといいでしょう。
会社を辞めてからの人生の選び方
会社を辞めると嘘みたいにぽっかりと時間ができます。その時間をどのように過ごすかは自由ですし、その自由を手に入れるために辞めた人もいるでしょう。
しかし、自由とは自己責任の裏返しでもあります。今後の人生を考えてしっかりと歩みを進めることが大切です。
しばらくのんびり
多くの人が取るであろう行動が、しばらくのんびりしようと言う考え方です。
気持ちは大いに分かります。ストレス感じまくりの仕事を頑張ってきたのだからつかの間の休息ということで仕事を忘れてゆっくりしたいと誰もが思うことでしょう。
わたしもボケーっとしてた時期がありました。しかし、のんびりに慣れてしまうと危険です。仕事勘がなくなりこれまで以上に仕事が辛くなる可能性もあります。
のんびりするのもいいですが、期間を決めてメリハリをつけるといいでしょう。○月までは大いに遊んで、○月からはしっかりするといった感じです。
自分探し(スキル磨き)
色々ひっくるめて自分探し。特に仕事が嫌で嫌で辞めた方は、自分は何であれば続けられるのかを考えなければこの先も同じことを繰り返してしまいます。
会社を辞めて空いた時間は自分が本当にやりたいことは何なのか?自分は何に向いているのかを考え直すいい機会です。考えるだけではダメで実際に手を動かすことが大切です。
わたしの場合は、アルバイトをしながら比較的好きだったWebサイト制作を必死に勉強してWeb業界への転職に繋がりました。これも実際に手を動かして勉強したからです。
持論ですが、少しでも楽しいと思えることを仕事にできることはとても幸せなことだと思います。仕事を辞めたことをキッカケに自分は何の仕事であれば(少しでも)楽しいと思えるだろうかを考えてみるといいかもしれません。
転職活動
突発的に会社を辞めて困ったことBest3でも話しましたが、ゆっくりしたいけどお金がない・・・という方もいるでしょう。そういう場合は否が応でも転職活動を行わなければなりませんね。
個人的な考えでは全くお金がない状態で仕事を辞めるのは、その後の人生が中々ハードだと思ってます。
生きるためにはお金が必要です。転職活動するにも結構なお金がかかります。ですから、ある程度貯金は持った状態で辞めるのがベターです。失業保険を当てにできるのであれば問題ないですが、勤続年数が短い場合は失業保険も大した金額を受け取ることができませんから。
転職エージェント
わたしが転職する際は転職エージェントを活用しました。これは転職のプロに相談しながら転職活動を行えるサービスですね。しかも無料で利用できるのが素晴らしい。
新卒で辞めたので転職の素人だったので、相談できる人がいるのは大変心強かったです。
- 自分の強み・弱みの棚卸し
- 企業の紹介
- 職務経歴書・履歴書の添削
- 面接対策
驚くほどのサポートをしてくれました。転職活動を考えている方は転職エージェントの活用を強くおすすめします!
ハローワークは最終手段
失業保険をもらうためにはハローワークに通う必要がありますが、あの空気感がなんとも苦手です。どんよりした空気で満ち溢れている気がしてその場にいるだけで気持ちが落ちてきます。
わたし個人の意見ですが、ハローワークは本当に最後の最後の手段として考えておいていいと思います。今では転職エージェントを始めとする優秀な転職サービスがたくさんあります。
ハローワークに集まる求人はおせじにも魅力的とは言えません。まずは、一般的な転職サービスを利用してみて、これ以上手がないとなった時に初めて活用を検討すると良いと思います。
「好きなことを仕事にする」の本当
最近は「好きなことを仕事にしよう」などといった言葉を目にする機会が多くあります。
趣味を仕事にできたらどんなに楽だろうと考える人もいるかもしれません。断言しますが、仕事と趣味は全くの別物です。趣味の気持ちで仕事はできませんし、仕事のつもりで趣味もできません。
大きな違いは、提供する相手がいることと責任が伴うこと。
好きなことを仕事にしてもキツイことはキツイのです。しかし、好きでないことを仕事にするより精神的に楽であることは確かです。
わたしは会社を辞めてからずっと自分が少しでも好きだと思えることを棚卸ししました。サッカー、将棋、麻雀・・・と紙に書いていき、仕事に繋げられないだろうかと。
その中でブログが好きでサイトを作成して個人で運営していたのですが、それが一番仕事としてできそうだなと思ったのです。ですが、どう見ても素人レベル。
会社を辞めてからアルバイトをしながらどうにか雇ってもらえるレベルまで独学で勉強しました。その結果、Web業界でそれなりに幸せな生活を送っているわけですが、言いたいのは努力なくして好きを仕事にできないということです。
素人レベルのサイトを見せても雇ってくれる企業はなかったでしょう。仮に雇ってくれるとしても人を使い捨てるタイプのブラック企業の可能性が高いです。
わたしがそれなりに満足いく会社に転職できたのも独学で必死に勉強したからです。
自己責任
身も蓋もありませんが、結局は大人なんだから選択することに責任を持つのは当たり前です。辞めた後の行動も自己責任。
健康を害してまで働くことをやめたほうがいいですが、お金が無ければ生きていくこともできません。そこのバランスが難しいですよね。
いきなり辞めることが不安な方は、転職エージェントに相談してみると良いと思います。
転職先を見つけてからであれば辞めやすいですし、お金の心配もなくなります。また転職のプロですから客観的に今の自分の市場価値というものを判断してくれますよ。