未経験で募集している企業はポテンシャルを重視する傾向にあります。IT業界は未経験可能な求人も多くありますが、年齢層で言えば若い人、具体的には20代を狙っている企業がほとんどです。30代以降であれば、他の業種での経験値を加味されるかと思います。
なぜ20代が良いのでしょうか?その理由を具体的に説明していきます。
目次
IT業界の人材事情
まず未経験者を必要とするIT業界のの人材事情を設営します。
耳にしたことがあるかもしれませんが、IT業界全体の動きとして2011年ごろから人材不足し始めており、2016年の今もなお人材不足は続いています。ちょっと足りないというレベルの規模ではなく、実に数百万人レベルの規模です。
IT企業にアンケートしても実に8割以上もの企業がIT人材が足りていないと回答しています。( → IT人材白書2016 )そして、IT業界の人材不足は今後もしばらく続くことと考えられます。
そういった背景がIT業界全体にあり、企業は積極的に人材を集めようと努力しているのが今です。
若手のSEを募集する理由
IT業界が人材を集めなければならない理由は分かったかと思いますが、若手の人材を集めたい理由はそれだけではありません。もちろん人が足りないという状況が背景にありますが、それと同じくらいに企業にとって若手を雇うことは価値のあることなのです。
活性化
40代、50代が大半を占める企業は頭が堅いところが多く柔軟性に欠けます。変化を好まず今できる範囲でやっていけばいいという良く言えば現状維持ですが会社を運営する上では確実にマイナスな考え方です。
若手を入れるということは、会社を活性化させるという役割があります。新しい考えや突飛な発想などは、ずっと内部にいた人間には出てこないものがあります。
おじさんたちはいい刺激になって頑張ろうという気持ちになるし、会社とってメリットが大きいのです。
柔軟性
IT業界は変化の激しい世界です。今日の常識は明日には通用しなくなる可能性もあります。若いほうが変化に対して柔軟に対応しやすいです。IT業界に入るからには一生勉強するつもりの覚悟を持っておく必要があります。
吸収力
教えられたことを覚えるスピードであったり会社のカラーに染まりやすさは、経験の浅い若手の方が優れています。
企業は雇うからには企業に合った人材に育てたいという思いがあるはずです。物事を吸収していく力や染まりやすさを評価されて同じ未経験であるなら若手のほうが採用されやすいです。
将来性
将来性は、その人の物事の考え方や現時点のスキルもあるのですが、単純に年齢でも計ることができます。要するに、20代と40代なら定年までどちらが長く働けるかといった話です。
勉強する時間や会社での実績を積む時間など、人間は時間には抗えませんからやはり定年までずっと働いてもらおうと考えた時に若手の方が期待できますよね。
未経験から転職する方法
IT業界の人材不足と若手の積極採用によって、20代でSEへ転職をしたいと思っている方は未経験でも採用されやすい状況ができあがっています。
未経験からSE職種へ転職したい場合は、簡単です。ズバリ、「やる気」をアピールするだけでOK。企業に「こいつSEとして向いてるな」と思わせることができれば勝ちです。
企業への「やる気」のアピールとは?
やる気という言葉は具体的なようで抽象的な言葉です。具体的にはやる気の中身を言葉で説明していく感じです。SEの仕事は大変です。身に付けるスキルは多岐に渡り、多くの壁にぶち当たりやすい職種でもあります。日々めまぐるしく変化する情報社会の中で一生勉強することも求められます。
要するにSEという職種は決して楽な仕事ではないということです。挫折して途中で辞めていく人も多い職種になります。
ですから、企業が見たいのは「こいつはSEを続けていけそうかどうか」です。
「やる気」とは、困難に直面した時に諦めることなく乗り越えていけるか。挫けそうになった時に逃げ出さずに向き合えるか。そういったところです。
つまりは、「SEとして生涯に渡りどんなことがあっても成長し続けていきたい!」といったような内容を熱く語ってくれるような人材を求めています。
未経験でも20代なら迷わずチャレンジ!
企業は喉から手がでるほど人材を欲しがっています。未経験でもSEになりたいと思っている方はぜひチャレンジしてみてください。
SEは実務経験を積んでなんぼの世界です。とにかくIT業界に業界に入らないことには今後のステップアップはあり得ません。独学でいくら勉強しようが未経験は未経験ですから。
SEになりたい!という気持ちだけでSEになれる現状です。今のチャンスを逃すことなく、後悔しないように今すぐ行動に起こすことをおすすめします。