未経験からIT業界入るなら狙い目な客先常駐

    2021.02.05

IT業界の転職は基本的には経験値ありきの選考になります。

専門職ですからスキルについてシビアなんですね。「どれくらいの規模の案件を行ったことがある」「金融?医療?」「基幹系のシステム、Webシステム」「扱えるプログラミング言語、サーバー、DB」などなど。未経験者にとっては理解できない単語ばかりが並んでいるかもしれません。

未経験者は「未経験可」の求人を選ぶ必要がありますが、おせじにも質の高いものはありません。しかし、今後の人生でIT業界に入ってキャリアを積んでいきたいと思っているのであれば、できるだけ早い内にIT業界に入っておくべきです。

条件が悪いなどと思って敬遠しているといつまで経っても最初のキャリアをスタートできません。さらに年齢が上がるにつれてどんどん需要はなくなっていきます。

ですからまずはIT業界に入ることを転職の第一の選択肢に入れるべきです。どこでもいいとはいいません。本当に使い捨ての奴隷のようにしか思っていないような企業が多いのがIT業界です。

ですから、未経験の方がITのキャリアをスタートさせるための最適な方法を紹介します。未経験だけどIT業界への転職を意識している方は参考にしてください。

給料や待遇は二の次

いきなりちょっと厳しいことを言いますが、未経験からIT業界に入るために給料や待遇は二の次として考えたほうが身のためだと思います。

ただし新卒の方は例外で基本選び放題です。これが新卒クオリティ・・・。

冷静に考えれば当然なのですが、未経験でなんの実力もないのに給料だけは欲しいと要求するのはどこの業界であってもお門違いです。むしろ勉強させてもらいながらお金もらっているくらいの感覚で入るほうが良いと思います。

最初の会社は入り口に過ぎない

未経験から入社したIT企業が気に入ればそのまま働き続ければ良いと思いますが、より良いIT企業へ転職するための踏み台くらいに考えると良いと思います。

成長意欲が高く自分でも積極的に学んでいけるようなIT技術者は、未経験者しか集まらないような企業ではおそらく物足りなくなってくるはずです。

ですから最初は給料や待遇はひとまず目を瞑りましょう。あくまでIT業界への入り口として捉えるといいでしょう。

そもそも給料や待遇の良い会社はない

そもそもの話ですが、未経験から入って給料や待遇のいい会社はありません。企業に属していないけどフリーランスとしてバリバリやってましたという方は別でしょうけど。

未経験でIT企業が募集している求人の平均的な200万から300万です。未経験ですから仕方ありません。逆に経験者になった時に見返してやりましょう。

目的は成長できるかどうか

IT業界に入るからには成長意欲を持ち続けなければなりません。同じようなルーティンワークをやりたければ、スーパーの品出しやベルトコンベアーの工場の方が向いています。

自分から積極的に知識を吸収していけるような人がIT業界には向いています。未経験からIT業界に入りたいと思っている人は、相当なモチベーションがあるのだと思います。

そのモチベーションを入社後も維持しつつ仕事 + 自分でも勉強し続けていければきっと一人前のIT技術者になれることでしょう。

未経験からIT企業を選ぶポイントは、自分が成長できるかどうかです。未経験からステップアップしていけるだけの技術を身につけられそうかどうか。

成長できそうな企業か判定するポイント

技術者として成長できそうな企業かどうかを判断するポイントを紹介します。求人を見る際や面接の場で確認するといいでしょう。

研修 or OJT

未経験ですから当然業界のいろはを知らない状態です。ですから必ず誰かに教えてもらう必要があります。研修やOJTは必須です。でないとどうやって仕事をしていけばいいのか分かりませんよね。

求人票を見れば、○ヶ月研修とかあるはずです。逃さずに見るようにしましょう。

勉強会

熱心な企業であれば社員同士で勉強会が開かれていたりします。多いのは月に1回とかのペースですね。会社全体として技術力が上がっていくだけでなく、分からないことは社員同士で聞きやすい空気ができるのもポイントです。

社員が仲良し

勉強会とも被りますが、社員が仲良しのほうが仕事が円滑に進むしちょっとしたことでも聞きやすいというメリットがあります。社員の仲が悪くギスギスした会社ほどブラック的な企業である可能性が高いです。

ポテンシャル重視

未経験可に加えてポテンシャル重視の企業は社員を人財して見ています。採用ハードルは上がりますが、入れるのであればポテンシャル重視の企業に入ったほうが大事に育ててくれるはずです。

未経験を狙う客先常駐の派遣

IT企業全体の約8割は客先常駐の派遣と言われています。派遣と聞くと派遣社員と思われがちですが、一般的には派遣のような形態行っている正社員です。

どこかの会社に属しながら別の企業の中で働くといったイメージで福利厚生や給料は入社した会社に依存します。

IT業界は大きく2種類あって、1つは自社で開発できるだけの力のあるIT企業。これは大手から中堅あたりが並びます。2つは、先ほど紹介しような自社開発できるだけの力はない派遣タイプの企業。これは数十人から数百人の規模の企業が並びます。

未経験から雇ってくれる中堅、大手の企業はない

できることなら安定している大手の企業で働きたいと思う方も多いと思いますが、残念ながら未経験から雇ってくれるような中堅以上の企業はありません。

転職するのであればある程度キャリアを積んで実績と実力を兼ね備えたような人物である必要があります。ですからIT業界未経験の方ははじめから候補にいれることもできません。

しかし、将来こういう企業で働きたいとイメージしながら毎日努力することは大切だと思います。

未経験を受け入れてくれる客先常駐

ITの人財難という言葉は聞いたことあるかもしれません。実際にかなり深刻なようで約8割の企業は足りてないみたいです。システムの依頼が来ても断らなければならないような状態もあるようで。

本音で言えば経験者を入れたいところですが、そうも言ってられない状況があるのです。ですから未経験者の方はIT業界に入るなら今がチャンス。

そして、その受け皿になっているのがIT業界で約8割ほどを占める客先常駐タイプの企業です。結構な確率で未経験者も受け入れてくれます。

派遣のような形態ですが正社員です。ブラックすぎることにはなりづらく、派遣先の会社が合わなければ変更してくれるなど会社がある程度守ってくれるはずです。

客先常駐ってどういうことやるの?

では具体的に客先常駐ってどういうことをやるのでしょうか。いくつか仕事内容などポイントを紹介していきます。

仕事先はお客様の企業

自社のオフィスで仕事をすることはまずありません。出社から退社までお客様の企業で仕事をします。ですから人間関係の良し悪しはお客様の企業の空気感によるところが大きいです。(運の要素が強い)

社内のメンバーと数名でチームを組む

お客様の会社で仕事をしますが、何も一人で出向くわけではありません。むしろ未経験者であれば確実に数名の単位で出向くことになります。仕事のやり方は基本的にはこのチームのメンバーに教えてもらいながらという形になるはずです。

客先は変わることもある

お客様の案件やお客様と自分の企業との契約によって別の派遣先に変わることもあります。短い人だと3ヶ月くらいで別の会社に行く人もいれば、長い人は数十年同じ会社に出向き続ける人もいます。この辺は会社間の話なので自分ではどうしようもない所です。

客先常駐のメリット

1つの企業に留まらない客先常駐タイプだからこそのメリットもあります。それは、様々な技術に触れる機会があること。あるプロジェクトではJavaだったけど、こっちのプロジェクトではC#など。

環境がかわれば技術も変わるし獲得できるスキルの幅は、同じシステムを保守し続ける人よりは確実に広いです。この経験値は今後転職する際でも確実にアピールポイントになります。

未経験の人は圧倒的に経験値が足りていない状態です。色々な技術に触れて、「なんだこれ分からねぇよ・・・」と頭を掻き毟りながら必死に勉強して一人前の技術者へと成長していくのです。

客先常駐や派遣に強い転職エージェント

未経験からでも可能な転職エージェントを紹介します。IT業界の右も左も分からない未経験の方こそ誰かと相談しながら転職活動を行ったほうがいいです。

未経験者におすすめなのが「ワークポート」。総合的な求人を扱う転職エージェントですが、もともとはIT業界専門でIT企業とのパイプが強く未経験者にも優しく接してくれるのでおすすめです。

体験者の声もありますので、参考にしてください。

ワークポートの非公開求人の質の高さにビビった話

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